33-怒りと憎しみ

彼の言葉は、あまりにも筋が通っていなかった。

北の国境で彼が生贄になろうとしているからといって、自分まで死ななければならないのか。なぜ自分が彼に巻き添えにされなければならないのだ。

「神殿へ行って、息子と一緒にいられないの? 神官はあなたの友達なんでしょう?」たぶん、二日前に彼の襲撃から自分を救ってくれたのはその男なのだろう。そんな気がした。話し方が神官らしかったのだ。「あなたが戻るまで、そこにいられるわ」

「もし俺が戻らなかったら」

もし彼が北の国境で死んだら? そんなもの、彼自身が気にすべきことであって、自分の問題ではないはずだ。二人が常に一緒でなければならない理由も、一方の死が他...

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