36-オン・ザ・ブライト・サイド...

ベラドンナは目を見開き、恐怖に駆られて水面へ戻ろうともがいた。だが次の瞬間には、すでにセイレーンたちに取り囲まれていた。

視線を忙しく走らせ、彼女はその中で指揮を執っているように見える一体へと向き直った。アラリスを囚えていたセイレーンとは別の個体だ。こちらは年嵩に見え、アラリスを捕らえていた方はその背後に控えている。

首領が手を差し出す。ベラドンナは目を細め――はっと悟った。

取引だ。取引を望んでいる。

イグナスの名にかけて、何を差し出せばいい?

視線が手首の腕輪へ移ったが、それはアラリスの魂でできている。渡したくなかった。あれを使って彼を操られたり、もっと酷いことをされたりしたら―...

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