42-敵は前もって計画している

くそっ。

こんなことに構っている暇はない!

アラリスは二人のあいだの距離を、できるかぎり素早く詰めた。

以前ほどの速さはもうなかったし、彼女は彼がようやく捕まえるまでに二、三歩ほど後ずさっていた。だがついに彼はベラドンナをつかまえ、肩に担ぎ上げると、あたりを見回した。いつ獣が襲いかかってきても対処できるよう身構えながら。

「あなたは私に嘘をついた。私を裏切ったのね」

彼女の声はもう壊れかけていた。抵抗すらしてこない。

「どうして?」

そう問いかけるあいだも、彼は彼女を肩に担いだまま先へ進みつづけた。

とにかく一刻も早くここを出たかった。あの醜悪な星形の化け物と鉢合わせすることを...

ログインして続きを読む