47-(重要ではない)存在感?

アニヤは、オアナが母親に向かって、イークルスがまだ牢に入れられたままだという件をどうにかしろと怒鳴りつける声で目を覚ました。

廊下での口論はあまりに大きく、部屋の中にいてもはっきり聞こえた。正確に言えば、声が大きいのはオアナのほうだった。怒鳴っているのは彼女だ。

「どうしていつも、ただあの人の言うとおりにするの、母上!?」

「彼はアルファよ」ルナは落ち着いた声で答えた。

眠気の霧がまだ頭に残っていて、アニヤは会話の何行かを聞き逃した。

「もういい加減に、なんとかして!お願い、母上。お願い!」

「私にできることは――」

「ああ、月に誓って!」そう叫んだかと思うと、今度は衛兵に向かっ...

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