第58章-目に見える災害

彼らを追ってくる怪物から逃げ切ることなどできなかった。アラリスの炎も、あいつらにはまるで効かない。

蛇が床へ叩きつけられるように落ちた衝撃で、床は砕け、下には溶岩の海が露わになった。そこを避けるには、アラリスが瞬時に計算を弾き出さねばならない。

ベラドンナの胸を満たしていたのは恐怖だった。炎すら寄せつけないほど巨大で、生理的嫌悪を催す蛇たちの攻撃への恐怖だけではない。時間が、もう残っていないのだ。

たとえ蛇に殺されずとも、腕に巻かれた砂時計が、確実に彼女を殺す。

しかも蛇は洞窟の出口を塞いでいた。いまや選べる道は一つ――さらに奥へ進むしかない。

ここがガヤなのだ。

イグナスの名にか...

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