60-二人の間に挟まれた

「信用だと? おれがこの庭の隠れた抜け道を知らないとでも思うのか?」その声は鋼のように冷たくなった。「おれたちがどうやってここへ来たと思っている?」

老人は黙ったままだった。その沈黙が、アラリスをいっそう苛立たせた。

「この庭に、信用できるものなど何ひとつない。おれが従う価値のあるものも、何ひとつな」拒絶の言葉に応えるように、アラリスの指先には炎が揺れ、老人の背後に控えていた蛇たちは鋭く威嚇の声を上げて彼へ向かった。だが老人は手を上げ、アラリスには理解できない言葉で何かを告げた。

蛇たちは退いた。

アラリスは眉をひそめた。

自分に理解できない言語だと? いったいどの界を、まだ訪れてい...

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