第62話相手が引き寄せる

ついに、宝玉は外へと抜き出された。庭師はそれを洞窟の床へ落とし、あとは好きなように転がらせた。

彼はガイアを腕に抱き、彼女が最後の息を引き取るのを見届けていた。死が彼女へ近づくにつれ、彼の鎖は緑に輝き、やがて薄れて消え始めた。

「ああ、愛しい人よ。もしおまえが私だけを愛し続けてくれていたなら、こんなことにはならなかったのに」

彼女は彼を見上げて微笑み、必死に声を絞り出した。「どれほど多くを愛そうとも、あなたはいつまでも私の月よ」

愚か者め。

互いに向けるあの愚かな愛情の見せつけを思い、アラリスは胸中で吐き捨てた。あれほどのことをし合っておきながら、どうしてまだ愛し合えるのだろう。

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