第65話裏切り者を捕まえろ!

「そのひらひらした破れ服でここへ来たのは、あいつに、自分のものでもない桶へおまえを沈めさせて、卑しい下郎の汚らわしい舌で舐め清めさせるためか!?」

「何をおっしゃるのです、閣下? 気が触れています。私はあなたにとって何でもないでしょう」

この国では、皆こんなふうに振る舞うのだろうか。

「そいつの名を言え!」

ついにベラドンナの堪忍袋の緒が切れた。

「私は誰かに会いに来たんじゃない。ただ道に迷っただけよ。ここへ来たばかりなの」

彼の茶色い目は、さらに激しい怒りで暗く沈んだ。指先に燃えていた炎が大きくなるにつれ、ベラドンナは身の危険を感じた。

「おまえには別の匂いがする。男だ。私に嘘...

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