第71章-誰かの誰かを盗む

彼女にとって幸運だったのは、手紙を届けるのを手伝ってくれるシオンを見つけられたことだった。

彼なら、手紙を勝手に開けたりはしないだろうと思えた。けれど、もし開けたのだとしたら……それはもう、彼自身の責任だ。

「本当に、あなたの負担にはならないの? だって、ここではあなたの存在は気づかれてはいけないのでしょう」彼女は手紙を渡す前に、そう尋ねた。

「ご心配なく。私は大丈夫ですし、手紙はきちんとあの方のもとへ届きます」

そう言い残して、シオンは去っていった。

アニヤはそのあとも何時間も起きたまま、残りの計画を練り続けた。そしてようやく、そろそろ眠るべき時刻になったころ、部屋の中に妙なものを...

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