第46章-ほんの少しの想像力

ラケルにその問いを投げかけようとした、まさにそのとき、扉を叩く音が二人を遮った。

ラケルはすぐさま彼女から離れた。さっきまでの気配が嘘のように、顔からすっと表情が消える。その切り替えはあまりに早かった。

「お入りなさい」

ベラドンナはラケルから身を引き、扉のほうへ歩いていった。誰が来たのか確かめるために。視線を彼女から外したのは、もう扉のすぐそばまで来てからだった。

「こんばんは、お嬢様」

いつものように冷静で落ち着いた顔をしたコリンが立っていた。

「陛下より、夕食のお時間だとお伝えするよう申しつかっております」

そう言ってから、彼はふと顔を上げ、そのとき初めて部屋の中に立つラケ...

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