141-ザ・デッドリー・プライス

「イーライ……」

いまや彼女の頬を、涙がとめどなく伝っていた。

ようやく触れ合うことができた。けれど、このひとときが永遠に続くことはない。だからこそ二人は、与えられたわずかな時間を、できるかぎり余すことなく使おうとしていた。

「ドナ、君は僕を愛しているか?」

彼の手が、そっと彼女の頬を包む。

「愛してるに決まってるでしょう」

ベラドンナは、記憶していたよりも長く伸びた彼の髪に指をすべらせた。ジェイリスの身体に宿っていたころの彼しか、彼女は知らなかったのだ。いま目の前にいる彼は、あまりにも違って見えた。

「イグナスに誓って、本当に愛してる。愛してるわ、イーライ」

「僕も君を愛して...

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