第73章-ブラッド・オブ・ヴェノム

すでに彼の血は手に入れていたが、ケストラがまだ戻っておらず、それに魔女じみた細工を施すことはできなかった。それに、彼の見た目を少しでも詳しく伝えられれば、王の調査の助けになるかもしれない。彼の夢を見るのを自分に許すのは、これが最後だ――そう決めていたベルラドンナは、この一度きりの危険から、得られるものはすべて得ようとしていた。

「できない。俺は――」

「弱ってるのね」

ベルラドンナが嘲りを滲ませた声で言うと、彼は鋭く息を鳴らした。その音はほとんど蛇のようだった。

どうせ、そういうものなのではなかったか。

蛇。

「あなたに、いったい何ができるの?」

花嫁泥棒は、その声に含まれた見下...

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