第95章-アイ・オブ・ライトニング

ラケルは扉をまた強く打ち鳴らし、拳の節がずきずきと痛んだ。

扉を叩くのはこれが初めてではなかった。しばらく前から何度も続けていたのに、返事はひとつもない。

彼女はもう一度扉に手を伸ばし、震える唇のあいだからささやいた。「陛下……?」

だが、そこで唐突に動きを止めた。

中に、いない。

どうしてもっと早く、その可能性に思い至らなかったのだろう。

返答がないのは、彼が自室にいないからなのだ。

ラケルは素早く振り返ったが、すぐに足を止めた。視線が階段のほうにしばらく吸いつき、ある考えに息がかすかに揺れる。

探しに行かなければならない。もしかすると、地下牢にまで足を踏み入れることになるか...

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