第36章 婚約することになった

朝食の支度が整った頃には、空はすっかり白んでいた。

松本淳太は牛乳と目玉焼きをテーブルに置き、その横にバターで温めたパンを一枚添える。そうしてソファの縁に腰を下ろし、心海を見守った。

呼吸は規則正しい。顔色は昨夜より少しだけ良く、唇にもわずかに赤みが戻っている。いつの間にかブランケットが蹴飛ばされていて、白いふくらはぎが一部のぞいていた。

松本淳太はそっとブランケットを引き上げ、足先まで覆ってやる。

それから背中をソファに預け、ようやく目を閉じた。

少しだけ。ほんの少しだけ休む。

彼女が起きたら、帰ろう。

そう思ったのに、身体が言うことをきかない。

昨夜、狂ったように走り回っ...

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