第47章 無事、チームに合流

オフィスに沈黙が落ちたのは、ほんの数秒だった。

坂本教授は椅子の背にもたれ、指先でデスクを軽く――コツ、コツと二度叩く。視線が松本淳太へ向いた。

「おまえの後輩、おまえの若い頃より見込みがあるな」

松本淳太は小さく笑う。

「はい」

坂本教授はふたたび藤井心海を見た。さっきまでの値踏みするような眼差しが、いつの間にか承認へ変わっている。

「神経科学は、医学の中でも屈指に難しい分野だ」

口調が引き締まる。

「基礎の積み上げに時間がかかる。勉強量も多い。研究は地味で、結果が出るのも遅い。君はいま産婦人科の主治医だろう。同じ領域の研修だけなら、正直、かなり楽に過ごせる」

そこで一拍...

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