第7章

部屋の空気はまるで凝固したかのようで、竜二はベッドの前に跪き、顔は紙のように真っ白だった。

彼は突然、私の肩を掴んだ。その瞳には絶望の光が揺らめいている。

「千鶴! まだ覚えているのなら、俺たちの間の愛情がどんなものだったか分かるはずだ! 五年だ、俺たちは……」

「五年?」

私は彼の言葉を遮った。

「この五年間、あなたは私を何だと思っていたの? 夜の相手? 金糸雀? それとも、暇つぶしの玩具?」

竜二の顔はさらに青ざめた。

「千鶴、俺が言い間違えたのは認める! だけど、俺たちの愛情は本物だった!」

「愛情?」

私は冷たく笑う。

「竜二、あなたに愛情が何なのか分か...

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