第14章

視線を相沢愛音の背後へ向けた四宮礼司は、わずかに眉を上げた。

「それ、全部君が作ったのか?」

相沢愛音は小さな顎をついと上げ、どこか得意げに胸を張る。

「もちろん。礼司、手を洗ってご飯にしよ。私が連れていってあげる」

そう言うなり、彼女は進み出て四宮礼司の上着を受け取り、脇にかけると、そのまま彼を洗面所へと押していった。

後片づけを終えて厨房から出てきた田中は、二人の姿を目にすると、にこやかに口を開く。

「若様、お帰りなさいませ。本日のお料理は、若奥様が午後いっぱいかけて覚えながらお作りになったんですよ。若奥様は本当に若様思いでいらっしゃいますね」

そこまで褒められると、さすが...

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