第16章

「まだ言ってないだろ。誰とチャットしてたんだ?」

ところが四宮礼司はそこで妙に乗ってきて、相沢愛音は不機嫌そうに彼をにらんだ。

「前の職場の同僚」

「前の同僚?」

「そう。……それに私の出資者でもあるの。礼司も私に投資してくれる?」

相沢愛音は雪村心春の名は出さなかったが、礼司も相手が前の会社の人間だろうことは察しているようだった。

明かりを落とし、礼司はベッドに横になる。

「おまえの働きぶりを見てから決める。寝るぞ」

今夜は相沢愛音が香を変えていた。ここ数日、会社でごたごたが起きている。礼司にはとにかく、いったんしっかり眠ってもらう必要があった。

翌朝、目を覚ましたときに...

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