第23章

相沢愛音は雪村心春への返信を済ませた。

相沢家の連中は、自分が死んだと聞けばむしろ喜ぶような人間ばかりだ。心配してくれる者など、いるはずもない。

がちゃり――

病室の扉が開き、加島子浦が外から入ってきた。目を覚ました相沢愛音の姿を見た瞬間、今にも泣き出しそうになる。

「やっと目を覚ましたか」

その、怯えと安堵が入り混じったような顔を見つめ、相沢愛音は少し間を置いてから口を開いた。

「私たちを病院まで運んでくれたの、あなた?」

加島子浦はぶんぶんと何度も頷き、椅子を引いてベッドのそばに腰を下ろした。

「いや、本当にあの夜は肝が冷えましたよ。真夜中に駆けつけたら、あなたも四宮礼司...

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