第135章

翌日、周防天華は自分で煮込んだ羊肉スープを携えて、宮崎家を訪ねた。

――まずは大奥様を動かす。だめなら、宮崎元康に頭を下げる。

古川家を丸ごと救えなくてもいい。せめて手を打ってもらい、これ以上沈ませない。それだけで十分だ。

ところが、玄関先で使用人から告げられる。

大奥様は今日はお付きの者を連れて寺へ出かけており、戻りは夜になる、と。

応対に出てきた執事は丁寧に頭を下げた。

「よろしければ、こちらでお待ちくださいませ。大奥様がお戻りになり次第、すぐお取り次ぎいたします」

周防天華は少し考え、頷いた。

昼食まで宮崎邸で済ませ、さらに彼女は屋敷のあちこちで写真を撮った。撮っては自...

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