第136章

この数か月で、会社は優秀な人材を数十人採用し、財務・人事・広報・編集(ポスト)・アーティストマネジメントなど、計七つの部署を立ち上げていた。

もっとも、現時点で所属アーティストは彼女ひとり。必要な人数も限られる。朱那は、今後さらに所属を増やしてから、段階的に体制を拡充するつもりだった。

勤務時間中、社員たちはそれぞれの持ち場で粛々と仕事を進めている。

オフィス全体は静かで、たまに相談の声が上がったり、給水機の音がしたり、デリバリーを受け取ったりする程度。誰かの集中を乱すほどではない。

古川朱那たちの姿に気づいた社員が、すっと会釈して挨拶する。媚びる様子もなければ、サボりを隠すような落...

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