第151章

彼女は朝食に、どこか意地みたいな「真面目さ」を抱いている。前世、死ぬまでの最後の十年間――彼女は一度も朝ごはんを口にできなかったからだ。

空腹で胃を壊し、毎日決まった時間になると、きっちり差し込むような激痛が走った。

生まれ変わった今世では、どこにいようと、どんな状況だろうと、自分にちゃんとした朝食を用意する。たっぷりと、きちんと。

7時半。彼女は時間どおりに家を出た。

佐野一玄の住まいは近い。二、三分歩けば着く距離だ。

ピンポーン、と呼び鈴が鳴り、男はすぐにドアを開けた。

ずいぶん前から起きていたらしい。運動を終えたばかりなのか、額には汗が浮いている。彼女の姿を見た瞬間、はっき...

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