第158章

暗紅の血飛沫がシーツと病衣に散り、目を背けたくなるほど生々しい。

「兄さん!」

古川礼希は魂が抜けたみたいに青ざめた。

「落ち着いて、兄さん、お願いだから落ち着いて……先生だって言ってたろ、胃の病気は……それに……」

それ以上は言えなかった。取り乱した手で、古川礼和の口元の血を拭おうとする。

だが礼和は荒々しくその手を払いのけた。

「バカか、おまえは! バカにもほどがある! なんであいつにちょっかい出した!」

ドア口に立つ周防天華は、化粧が涙で筋になり、まぶたは桃みたいに赤く腫れている。病室の惨状を見渡すと、顔いっぱいに罪悪感が滲んだ。

「ごめんなさい……全部、私が悪い。私が...

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