第45章

だが、それから間もなく彼女は閉じ込められ、スマホも取り上げられて――その文通相手とも、完全に途切れてしまった。

それが今日、まさかのタイミングで雨音から再びメッセージが届いた。

「元気にしてる? 出張から戻ったところ。時間ができたら連絡して」

たった一、二行。

それだけなのに、その言葉の端々にある気遣いを見た瞬間、古川朱那の氷みたいに冷え切っていた心が、ふっとほどけた。

雨音は――前世で惨めに擦り切れていった彼女の人生に残った、最後の光だ。

今世では、絶対に。この特別な友情を手放さない。

「……何見てんの。なんで泣いてんだ?」

耳元で、不意に佐野鶴の腑に落ちない声がした。朱那...

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