第49章

鏡の前で何度も身なりを確かめるうち、数日前に古川朱那に叩き潰された不満は、きれいさっぱり消えていた。

古川朱那、古川朱那……。私が古川家の面子を取り戻して、あんたが笑い者になった時――その時こそ、あんたの終わりよ。

満ち足りた気分で階段を下りると、そこには、出ていったはずの古川朱那がいた。

口を開く間もない。朱那はテーブルの上のフルーツジュースをひっつかみ、そのまま彼女にぶちまけた。

「きゃあっ!」

周防天華の甲高い悲鳴が響く。胸元が一瞬でぐっしょり濡れ、広がったシミが目に見えて増えていく。この服、もう使い物にならない。

「古川朱那、何してんの?!」

天華は歯を食いしばり、怒り...

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