第65章

「邪道」の文字が、平手打ちみたいに周防天華の頬を打った。

もう堪えきれない。涙が、ぱっと溢れ落ちる。

怒りも、羞恥も、憎しみも――その全部に、衆目の前で剥がされたみっともなさが絡みついて、身体の芯から震えが来た。

唇を噛みしめたまま、古川朱那を見る。次に、すでに客席へ下がっている温水明珠へ視線を移した瞬間、顔色がすうっと白くなった。

天華は数珠を床へ叩きつけ、両手で顔を覆ったまま泣きじゃくり、背を向けてステージを駆け下りる。そのまま人の輪を突っ切って、外へ飛び出していった。

――今回、彼女に同情する者は多くなかった。

むしろ、露骨に蔑んだ目を向ける者のほうが目立った。

儀式が終...

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