第91章

古川朱那を「社会的に終わらせる」だけじゃ、もう腹の虫が収まらない。

――消したい。

息の根まで止めて、二度と邪魔ができないように。

周防天華はその場で周防蛍に電話を入れた。声をぐっと落とし、早口でまくし立てる。

「おばさん、予定変更」

「古川朱那、あのクズはもう生かしとけない。殺す。絶対に――死なせる」

受話器の向こうで、周防蛍の気配が凍りついた。声が裏返る。

「天華、何言ってるの……? こ、殺人なんて……そんなの命で償うことになるのよ。ほかの方法を――」

「ほかって何?!」天華が甲高く遮り、ねっとりした憎悪を滲ませる。

「今の古川朱那には佐野一玄がついてる。私たちに手が出...

ログインして続きを読む