第25章

零時も間近だというのに、病室の小林暁はまったく眠れずにいた。

二時間ほど前、看護師が一度だけ薬を替えに来た。

そのとき暁は、うとうとと意識が落ちかけていて、手元の画面には成田七海とのやり取りが開いたままだった。

七海は今夜、天野夢華に付き添って地方の会議に出ていて、すぐには戻れないらしい。だから幸村蓮二に連絡してみると言い、そのうえで「怖がらないで」と暁を励ましてくれた。

けれど小林暁は、別に怖くはなかった。

ベッドに横たわっていると、ただ心がぐちゃぐちゃだった。丸められた毛糸玉みたいに、どこが端でどこが始まりなのかさえ分からない。

崎原時男がこの子を残す気がないのなら、手術を組...

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