20、
後藤正樹視点
俺は橘奈々未から持たされた手土産を提げ、ゆっくり外へ出た。
蘭と陸川英二が、入口で待っていた。
今日は肩の力が抜けた、きりっとした装いだった。気合いを入れて着飾っているわけじゃないのに、彼女自身と同じで、さっぱりしていて品がある。
陸川英二が真っ先にくるりと背を向け、そのまま駐車場のほうへ歩いていく。
俺はわざと二歩ぶん遅れ、白川蘭の斜め後ろについた。声を落として訊く。
「さっき、陸川英二と何の話をしてた」
陸川英二は典型的な陽キャだ。人懐っこいぶん、口も軽い。あいつが余計なことを言って、白川蘭を居心地悪くさせていないか、それが気になった。
白川蘭はふっと薄く笑...
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