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後藤正樹視点

俺は橘奈々未から持たされた手土産を提げ、ゆっくり外へ出た。

蘭と陸川英二が、入口で待っていた。

今日は肩の力が抜けた、きりっとした装いだった。気合いを入れて着飾っているわけじゃないのに、彼女自身と同じで、さっぱりしていて品がある。

陸川英二が真っ先にくるりと背を向け、そのまま駐車場のほうへ歩いていく。

俺はわざと二歩ぶん遅れ、白川蘭の斜め後ろについた。声を落として訊く。

「さっき、陸川英二と何の話をしてた」

陸川英二は典型的な陽キャだ。人懐っこいぶん、口も軽い。あいつが余計なことを言って、白川蘭を居心地悪くさせていないか、それが気になった。

白川蘭はふっと薄く笑...

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