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白川蘭視点

クリスマス。私はひとり車を走らせ、後藤家の屋敷へ向かった。

門の外には高級車が途切れない。

黒のベントレーにマイバッハ、ポルシェが、私設の駐車スペースへ順々に吸い込まれていく。行き交うのは、仕立てのいい装いに身を包んだ財界人と名家の客ばかり。空気まで、どこか香水と金の匂いがする。

別荘の外壁には金色のクリスマスライトが幾重にも巡らされ、中庭には特注の巨大ツリー。雪の結晶のオーナメントに金飾り、上質なフラワーアレンジメントが品よく散りばめられている。

過剰なくらい華やかで、それがまた後藤家らしい。

私は車列にゆっくり合流し、流れに乗った。

両家で決めている恒例の家族デ...

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