第156章 妊娠の手助け

西園寺蓮との子供。それは、綾が心から望んでいるものだった。

九条綾が帰宅すると、家政婦のおばさんは彼女を一瞥しただけで、何も言わずにその場を立ち去った。

シャワーを浴びて浴室から出た綾は、ベッドで安らかに眠る光の寝顔を見つめ、これまでの苦労がすべて報われたような気持ちになった。

彼女は光の隣に横たわり、その小さな手をそっと握りしめる。

光は夢の中で母の匂いを感じ取ったのか、寝言を漏らした。

「ママ……」

綾の心は温かいもので満たされ、自然と口元が綻んだ。彼女は身を寄せ、息子の柔らかな頬にキスを落とす。

「うん、ママはここにいるわよ。おやすみなさい」

あの一件以来、九条綾は常に...

ログインして続きを読む