第162章 何を見つけたか

神宮寺賢一は最後の紫煙を吸い込むと、灰皿に吸い殻を押し付けた。その声は微かに掠れていた。

「任務は完了だ。心置きなくバカンスを楽しめ」

彼が立ち上がるのを見て、瑞原真奈は焦燥に駆られた。

「どこへ行くの?」

神宮寺賢一は足を止め、振り返りざまに皮肉めいた笑みを浮かべる。

「女と遊んで憂さ晴らしだ。見学でもするか?」

瑞原真奈の表情が凍りつき、瞳の中で何かが音を立てて砕け散った。階段を上ろうとする彼に、思わず詰め寄る。

「どうして私じゃダメなの? そんなに私が魅力ない?」

愛している。ずっと、何年も前から。

けれど、彼女はいつも、彼の隣で女たちが入れ替わり立ち替わりするのを指...

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