第111章罠の中を歩く

翌朝早く、ジャスティンの車が寮の前に滑り込んだ。彼はエマの荷物をトランクに積むのを手伝った。

「どうして急に出張なんだ? 前に一言も言ってなかったじゃないか」

エマは笑って、もっともらしい言い訳を口にした。「アリステア教授が、急きょフォーラムに連れていくって決めたの。数日で戻るわ」

ジャスティンは胸の内の疑念を押し殺した。「わかった。着いたら連絡しろ」

ジャスティンの車が見えなくなるや否や、エマは踵を返し、切符売り場へ走った。

「ゴールデンムーン領への航空券をください。一番早い便で」

搭乗券を手にすると、エマはラウンジに腰を下ろし、もう一度あの動画を再生した。アリスは血まみれだった...

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