第121章禁断の薬

三人称視点

アリスは木の陰に身を潜め、黒いフード付きのパーカーをまとっていた。

ポケットの中で携帯がぶるっと震えたのと同時に、彼女はフードを目深に引き下ろした。

ナンシーからのメッセージだった。

「その雌犬をしっかり監視しな。息をつく暇も与えるな。あんたの顔が元に戻るかどうかは、これ次第よ」

アリスは素早く打ち返した。「ジャスティンはもう何日も来てない。エマは一人で家にいる」

送信すると、アリスは窓を見上げた。

「地獄みたいな毎日にしてやる」アリスは自分に向かって、歯の間から吐き捨てた。

彼女はバッグから黒い四角い箱を取り出した。低周波の妨害装置だ。

ナンシーはそれをアリスに...

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