第130章否定できない「真実」

三人称視点

ゴールデン・ムーン・マナー、書斎。

クラウスは部屋の中を行ったり来たりしていた。頭の中ではいくつもの可能性が明滅し、その一つひとつがこめかみの痛みを強くしていた。

ふいに、彼は足を止めた。

地下牢に閉じ込められたままのアリスのことを思い出した。

あの女はナンシーの共犯者だ。何か知っているはずだった。

クラウスは即座に踵を返し、書斎を出ると、そのまま地下牢へとまっすぐ向かった。

地下牢は暗く湿っていた。空気には黴と血の匂いが重くこびりついている。

アリスは藁の山の上で身を縮め、隅にうずくまっていた。足音を聞くと、怯えきった目で顔を上げる。

殺気をまとって近づいてくるク...

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