第171章運命の境界線

三人称視点

エマはベッドの傍らに立ち、ダミーが痙攣と闘うさまを見つめていた。

彼女はゆっくりと息を吸い、それから一歩前へ出た。

両手を彼のこめかみに当て、身体の奥深くのどこかから癒やしの力を無理やり引き上げる。

淡い金色の光が、彼女の掌からふわりと咲いた。

その光は彼の皮膚を通り抜け、ゆっくりと脳へ染み込んでいった。

ここまで深い治癒は、彼女からすべてを奪う。

みるみるうちに、エマの顔から血の気が引いた。

額に汗がにじみ、頬を伝い、下の白いシーツへぽたぽたと落ちていく。

服は数分もしないうちにぐっしょりと濡れた。

手が震え始める。

彼女は強く歯を食いしばり、それでも持ちこたえた。

金色の光は...

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