第177章検索とスタンドオフ

三人称視点

エマの心臓が大きく跳ねた。指先が反射的にジャケットの裾をきゅっと握りしめる。

スティーブンは彼女を見て、言葉を続けた。

「ゴールドムーン・パックだ」

彼は振り返り、背後にいた職員から携帯端末を受け取った。

画面には、階下で今しがた撮られた写真が映っている。それをエマに差し出した。

エマは覗き込んだ。

角度がわずかにずれていて、明らかに盗み撮りだ。

屈強な男たちが十五人ほど、揃いの黒い制服でガラス張りの正面玄関からロビーへ列をなして入ってくるところだった。身元を隠す気などない。襟元には一人残らず、ゴールドムーン・パックの徽章がはっきりと付いている。

先頭の男は背が高く、...

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