第191章エンディング

月の川の専用滑走路に、プライベートジェットが滑るように着陸した。

キャビンの扉が開くと、草の匂いを含んだ冷たい空気が一気に流れ込んでくる。

エマはタラップを降りた。

滑走路はがらんとしていた。遠くに黒いセダンが一台、静かに待っているだけだ。

フィオナのスタッフは降りてこない。キャビンの扉口から軽く会釈を送るばかりだった。

エマはひとりで車へ向かった。

ドアが内側から開いた。黒いスーツの男が、丁寧な所作で乗り込むよう促す。言葉は一切ない。

車が動き出すと、人目のない道を走り、月の川本部の地下駐車場へと入っていった。

彼女はエレベーターへ案内される。

数字はみるみる上がり、やがて...

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