第195章ボイス・オン・ザ・ライン・サードパーソン・視点

コンビニのカウンターの裏で、ベラは床にくずおれていた。

受話器を両手で握りしめ、顔を涙でぐしゃぐしゃにしながら、息をするのもやっとだった。

受話器の向こうから聞こえてきた声は、エマのものではなかった。

「もしもし?」

疲労と恐怖で、ベラの思考はひどく鈍っていた。一瞬、その声の主が誰なのかわからなかった。

「……誰?」声はひどく震えていた。「エマはどこ? エマに代わって、お願い」

「スティーブンだ」

受話器の向こうの声には、無視できない重みがあった。

「ベラ。今、どこにいる?」

「スティーブン……」

その名を聞いただけで、彼女の中で張りつめていたものがぷつりと切れた。

「捕まっ...

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