第283章

 伊井真も当然そのことは考えていた。特に妹が家を空けているここ数日、叔父である自分が二人の子供をしっかり見てやらねばならない。

 伊井月は手がかからないが、伊井瀧ときたら、まったくもって頭痛の種だった。

 今回、彼のパソコンを没収したのはまだ軽い方だ。

「分かってる。お前が帰ってくるまで、瀧ちゃんにはパソコンを触れさせない。そっちは順調か?」

「まあまあかな。鳳さんは自信ありげだし、お兄ちゃんが選んだ人だから、信じてる」

 伊井真はうん、と頷いた。

「鳳さんは気まぐれな性格だが、仕事は信頼できる。他に何か困ったことがあったら兄さんに言え。うちは金にも人にも困ってないからな」

「...

ログインして続きを読む