第80章

瀬奈が目的地に着いた時、海はすでにそこで半日も待っていた。彼女が車を寄せると、海が彼女に向かって手を振っているのが見えた。

「瀬奈姉さん、俺たち二人だけで乗り込んで、返り討ちに遭ったりしないか?」

海はどうしても助っ人を数人連れてくるべきだと感じていた。二人で手ぶらのまま敵の本拠地に乗り込むのは、いくらか危険が伴う。何しろ、あの修理工場は男ばかりで、二人を片付けることなど朝飯前だろう。

「二人、連れてきたわ」

伊井瀬奈は渚に電話をかけ、二人をこちらへ呼んだ。

海は屈強な体格の若い男が二人ついてくるのを見て、途端に強気になった。

「行くぞ!」

一行四人は修理工場へと向かった。

...

ログインして続きを読む