第13章 飲みすぎた

スローン視点

ジャレッドはしばし黙り込むと、ハンドルを握る指にわずかに力を込めた。

「……こっちは、まだ用がある」

結局、彼は断った。

「スローンが来させないの?」ケイラは拗ねたように声を甘くする。「私、たぶん誤解されてるんだと思う。でもあなたまで、私のこと放っておかないで……ねえ、ジャレッド。足がすごく痛い……」

ジャレッドは言いかけて、口を閉ざす。

断りきれないのが丸わかりで、私は胸の内で冷たく笑った。

「ジャレッド、聞いてる?」

「聞いてる。あとで」

ジャレッドは通話を切った。

胸の底にふっと灯りかけた温かさも、微かなときめきも、氷水を浴びせられたみたいに一瞬で消え...

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