第19章 彼氏からのプレゼント?

ジャレッド視点

俺は足を止めた。スローンが、言葉を選ぶみたいに一音ずつ区切って言う。

「私は……何も好きじゃないの」

「このネックレスを買ったのは、ただ自分に区切りをつけたかっただけ」

区切り?

過去に幕を下ろして、恋を葬るための――その区切りか。

精巧なギフトボックスを手にした彼女は、くるりと背を向けて外へ出る。言い終えるなり、迷いなく車へ乗り込んだ。

俺は箱をそっと受け取り、傷でもつけたら取り返しがつかないものみたいに慎重に後部座席へ収める。包装の角一つ、潰したくなかった。

彼女の隣に滑り込むと、車内が急に窮屈になった。

濃い薔薇の香りに、スローンの淡い匂いが重なる。胸...

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