第47章 話がある

レストランには、ジャレッドが立っていた。テーブルの脇で、こんがり焼けたトーストとスクランブルエッグの皿を並べている。

――しかも、あのふざけたピンクのエプロン姿のまま。

長身にカートゥーン柄。どう考えても似合うはずがないのに、本人は真剣そのものだから余計にちぐはぐだ。

私が階段を下りると、彼は顔を上げた。徹夜明けの目には赤い血が滲んでいる。それでも昨夜の陰りは薄く、代わりにどこか不自然な期待が、視線の奥に居座っていた。

「起きたか。……食え」

私は席に着く。目の前には、私が好きな組み合わせの朝食が用意されていた。

焼き加減のいいトースト。細かく刻んだハムとチーズ。脇には小さなフル...

ログインして続きを読む