第101章 速水ミオ、俺についてくるか

廊下の両端にある窓から、冷たい風が吹き抜けていく。

氷室ジンの表情は凍てつき、口元はその寒気に封じられたように強張っていた。

「やったことを認められないのか」黒崎統夜は冷ややかな眼差しを彼に向けたまま、言い放った。「腰抜けが」

そう言うと、彼は踵を返し、エレベーターのボタンを押した。

天井の鋭い照明が彼の長身を地面に焼き付け、その影が氷室ジンを覆い隠す。

黒崎統夜の影は、いつだって知らぬ間に自分の上に落ちてくる。

二人の関係は、ずっとそうだった。

氷室ジンの胸の奥から、正体不明の業火が燃え上がった。

彼は黒崎統夜の背中を睨みつけ、冷笑を浮かべた。

「お前はどうなんだ? 速水...

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