第153章 若夫婦は仲が良い

救急病棟のベッドサイドには、薄暗い常夜灯が灯っていた。

その淡い光に包まれた黒崎統夜の顔立ちは、息を呑むほどに美しい。肌は艶めき、伏せられた長い睫毛が漆黒の瞳を隠している。

認めざるを得ない。黒崎統夜という男は、本当に顔がいい。

男の中に混じっても、魂を奪われるほど際立った美貌だ。

特にその瞳。近づいて覗き込めば、抗えない魔力で魂ごと吸い込まれてしまいそうになる。

「ミオ」

黒崎統夜の喉仏が動き、甘やかな声が響く。

「こんな夜更けに、どこへ行くつもりだ?」

速水ミオの視線は彼の瞳に捕らわれ、頭の中が真っ白になった。彼の言葉など耳に入らないまま、無意識に唇が動く。

「外で待機...

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