第11章 新しい章
エラとノックスは、長い悪夢から抜け出すように、ようやく禁断の森を後にした。
振り返ると、森の縁は再び強化された魔法障壁に覆われ、静謐な青色の光を放っている。会長や他の長老たちは、二人が森の奥深くで戦っている間に、結界の破損箇所を完全に修復し終えたようだった。もはや、あの忌まわしき魔獣たちが外界へ逃げ出す機会はないだろう。
「……本当に、厳しい戦いだったわ」
エラはそっと呟き、隣を歩くノックスの手を強く握った。
「でも、やり遂げた」
ノックスは黙って頷いた。その赤い竜の瞳には、言葉にできない複雑な感情が渦巻いていた。母をその手で葬った痛みと、永い呪縛を断ち切った安堵感。それら...
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チャプター
1. 第1章 運命を交換する
2. 第2章 前世の痛み
3. 第3章 暗影龍と主の契約
4. 第4章 暗影龍の嫉妬
5. 第5章 魔力と陰謀

6. 第6章 翡翠鳥の跡

7. 第7章 異変の影

8. 第8章 真相の暴露

9. 第9章 反撃

10. 第10章 母のお願い

11. 第11章 新しい章


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