第6章 翡翠鳥の跡
ノックスは巨大な暗影龍の姿となり、魔法小屋の外に立つ古木にそのしなやかな体を巻きつけていた。黄金色の竜の瞳は興味津々にきらめき、その長い尾はリズミカルにどすん、どすんと幹を叩いている。何か面白いことが起こるのを、今か今かと待ち構えているかのようだ。
少し離れた場所では、翡翠鳥がぽつんと佇んでいた。翠色の羽毛は陽光を浴びて宝石のように輝いているが、その目に宿る深い警戒の色は隠しきれていない。
彼は、魔力の泉に浸かって魔力を吸収しているノックスを、何かを計算するかのようにじっと見つめている。
それに気づいたノックスは、わざと人型に戻ると、濡れた体にローブを羽織り、挑発的な笑みを口元...
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チャプター
1. 第1章 運命を交換する
2. 第2章 前世の痛み
3. 第3章 暗影龍と主の契約
4. 第4章 暗影龍の嫉妬
5. 第5章 魔力と陰謀

6. 第6章 翡翠鳥の跡

7. 第7章 異変の影

8. 第8章 真相の暴露

9. 第9章 反撃

10. 第10章 母のお願い

11. 第11章 新しい章


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