第7章 異変の影
ギルドの審判廷は、鉛を溶かしたような重苦しい空気に満たされていた。
長老たちの前に一人立つメリッサの大きな瞳から、まるで糸が切れた首飾りのように、大粒の涙がぽろぽろと頬を伝っていく。
「どうして私が、あんな危険な僻地へ十年もの間、派遣されなければならないのですか! 納得できません!」
彼女はしゃくりあげ、か細く震える声で訴えた。
「これはきっと……エラ先輩の差し金ですわ。先輩はずっと、私の翡翠鳥を欲しがっておられましたから!」
数人の長老たちは、困惑したように顔を見合わせた。メリッサは芝居がかった仕草で涙を拭うと、不意に声を張り上げた。
「エラ先輩が翡翠鳥をお望みなら、そ...
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チャプター
1. 第1章 運命を交換する
2. 第2章 前世の痛み
3. 第3章 暗影龍と主の契約
4. 第4章 暗影龍の嫉妬
5. 第5章 魔力と陰謀

6. 第6章 翡翠鳥の跡

7. 第7章 異変の影

8. 第8章 真相の暴露

9. 第9章 反撃

10. 第10章 母のお願い

11. 第11章 新しい章


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