第41話

私はお前が大嫌いだ、ザビエル・マイケルズ。

ザビエルはその言葉の決定的な響きに胃が締め付けられた。アヴァは以前にも彼にそう言ったことがあったが、今回は違った。まるで彼女が胸に刃物を突き立てたかのように鋭く感じた。

意識的に決断する前に、ザビエルは椅子から立ち上がり、硬直したアヴァの前に立っていた。彼が手を差し伸べたとき、今回彼女は身をすくめなかった。彼女の中にはあまりにも激しい炎があった。彼自身の中にもある炎だと彼は認識していた。それは10年以上もの間、彼の暗い瞬間を照らしてきた同じ業火だった。

それはまた、彼女が殺人者かもしれないという事実を無視できなくさせる同じ業火でもあった。

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